2017/03/22
YOUさん山里さん突撃インタビュー企画!NHK「ねほりんぱほりん」【養子】で考えてみた
NHK Eテレで密かに人気を集める赤裸々トーク番組「ねほりんぱほりん」が、惜しまれつつ本日3月22日、最終回を迎えます(涙)。「地下アイドル」「占い師」「芸能スクープ記者・カメラマン」「ナンパ教室に通う男」などなど、こんな人どこで見つけて来たんだろ・・という普段なかなかお目にかかれない職業や趣味を持った人が人形に扮して登場し、顔出しNGな本音トークを繰り広げるアノ番組です。
その”ねほりん”のテーマに「養子」が取り上げられたのは記憶に新しいですよね!みなさん。
養子の男子高校生「ケイタ君」に話を聞き、「家族」とは何か、見るものに問いかけたYOUさんと山里さん。これがまたものすごく良かったことは、みなさんご存知の通りです!(見逃して今生の後悔という方はこちら。★ねほりんぱほりん「養子」の回テキスト書き起こしページへ★ )
この「ねほりんぱほりん」の神回(養子)に感動感激しすぎた私たちは居ても立ってもおられず、な、なんとYOUさんと南海キャンディーズの山里さんに突撃インタビューに行ってきました。
では早速、ドキドキそわそわ実現したYOUさん、山ちゃんへのインタビューの様子をお届けします。
ねほりんぱほりん YOUさん&山ちゃん 楽屋インタビュー
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YOUさん山ちゃんにご対面!!まずは軽く自己紹介です。
- 私たち、養子縁組の支援をしているNPOでして、あの「養子」の回に感動しました。
-
YOUさん
マジか
-
山ちゃん
養子縁組の支援ってどんなことしてるんですか?
-
-望まず妊娠して悩んでいる妊婦さんの相談に乗っています。養子縁組ありきで相談を進めるのではなくて、まずお話きいて、育てたいということであれば、育てる場合に受けられるサポートについてお話したりもします。どうしても育てられないという場合に、赤ちゃんが生まれた後に養子縁組をする支援もします。あとは子どもを迎えたい夫婦の募集や審査もしていて、赤ちゃんとマッチングするんです。
YOU・山ちゃん: へぇぇ!(驚いている様子!)
(中略)
-お二人は今回の「養子」の回で実際に養子の男子高校生ケイタ君の話を聞いてみて、どう感じましたか?
-
山ちゃん
この前西加奈子さんの「アイ」を読んで、それも養子の話なので、すごいリンクしたんですよね。
はじめて養子についての話を詳しく聞きましたが、ケイタくんは本当にいい子。僕らが当たり前だと思うことに何倍も幸せを感じている姿に、自分のことを反省しましたね。「自分は養子だから当然のことに対しても感謝をしなきゃいけない、育ててもらっているだけで感謝してるから、何かをもっとしてほしいとか、わがままなんてとんでもない。」っていう感じで。それに対して親御さんは「そんなことないよ」って、一生懸命包み込んでいる。ものすごくいい関係性ができてるんだなと思いました。
-
山ちゃん
養子って聞くとなんというかちょっと不幸なイメージがつきまとってしまうかもしれないけど、お父さん、お母さんの愛し方を見て、僕らが普通に感じるより繊細に幸せを感じて噛みしめることが出来ている。それを見て、養子縁組をすごく前向きに捉えることができました。
-
YOU
(山ちゃんのコメントを聞いて)ふふふふふ
-
山ちゃん
やめてくださいよYOUさん!僕はほら、根が真面目なもので。YOUさんも話さないといけないんですよ!
-
-YOUさんはどうですか?
-
YOU
私は昔から養子縁組はいいことだとしか思っていなかったんですよねー。アンジェリーナ・ジョリーが養子を迎えたり、ステップファミリーの家庭なんかもあるけど、そういうのも普通というか、いいなと思ってた。日本はみんながあまりにも「普通であること」に執着しているのが超ウケる。本当の(血のつながりのある)親子でも色々あるからね。
-
-何かそう考えるようになったきっかけがあったのでしょうか?
-
YOU
私は普通に育ったんですけど、昔からそういう人たちが身近にいて。海外にいる友だちのことを見ていてそう思うようになったのかも。再婚とか連れ子ってことに対しても、日本はなんだか過敏だなあと思う。
犬や猫を飼ってても服着せたり、わが子のように可愛がって、犬って言われて「犬じゃないです」みたいに怒っちゃうくらいの人もいますよね。それだけ犬を我が子のように可愛がれるのに、なぜか人間の子どもでは血がつながりにこだわる。 思いが強すぎるからなのか、変なとこにすごく過敏な民族だよね。
(妊娠しても育てられなかったり、子どもが欲しくてもできなかったり)困っている人が出会って、そこに新しいものが作れるのはとてもいい話しじゃないか、って単純にそう思うよね。ケイタくんも本当に素敵な家庭にいって、幸せそうだし。
-
山ちゃん
本当にいい親子でしたよね。お父さんが来ていて帰りも「うちの親父です」って紹介してくれて。違和感はないですよね。
一方で、これまでいろんなことがあった話もしてくれましたね。学校で養子であることをからかわれて、いじめられたことがあるという話なんかもあって。確かにまだ多様性とか全然そうなっていないですよね。学校とかね。僕らが当たり前にやっていた自分の産まれてからの生い立ちに関しての話題とか、ケイタくんからしたら辛かったって話してましたもんね。苦肉の策でネットから赤ちゃんの画像をひっぱってきたり、僕らが想像もつかない苦労があったと思う。 いろんな子がいるのに先生も繊細さにかけてますよね。それで傷つく子がいますもんね。
-
YOU
だって未だに「母の日」とか言ってっし。「お母さんがいない人は~」とか普通に言えばいいんだよ。いろいろが普通になればいい。なんか触っちゃいけないとかは違うなって。
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山ちゃん
ほんとですよね~
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YOU
それで言うとさ、日本って結婚してないと養子の親になれないのはなんでなぜなんだろう。
(ちゃんと育てられるのか)しっかりとした審査は必要だけど、それがOKになれば、子どもにきょうだいを作ることができたり、子どもを持てる人も増える。結婚しないでひとりでいる人やLGBTの人たちとかも、そこもOKになればハッピーなことだと思うんだけどな。
-
-海外ではLGBTのカップルが子どもを養子縁組で迎えたりできますよね。
多様性という意味では、日本はアメリカの10年から15年くらい遅れているってよく言われていますね。
-
YOU
そうそう!でも、だんだん結婚に似たことが出来る区が出てきているし、今後は明るい気もするね。逆に遅れていることを活かして、向こう(アメリカやヨーロッパ)でできなかったことや失敗したことも活かして、いい形にしていければいいよね。
(一同大きくうなづく!)
-
YOU
ケイタくんみたいに養子であることを話す人が全国的に増えてきたら、じゃあ、そうしようかなっていう人が増えていくのかなと思うな。
-
山ちゃん
YOUさんがイイ話をしてる!なんかしっかりしている! すごい考えてるじゃないですか!特殊なことではないですよね。僕も今回番組を通してケイタくんに話を聞いて、養子縁組のこの一工程で色々な人が幸せになるってことがよく分かりました。日本ではまだなんだかネガティブなイメージがつきがちだけど、そうじゃない。
-
YOU
やっぱりマイノリティは数の問題だね。クラスの半分が養子になればいいんだよ。そしたらそれが普通に、当たり前なるからね!
-
山ちゃん
この前の“ねほりん”が、一歩、ちょっとくらいは世の中をいい方向に進められたんじゃないかな、なんて。
-
YOU
ほーらー、また自分の手柄にしようしてる。
-
山ちゃん
いやいやいや、僕は関わっている者として少しは力になれたら、って気持ちなだけです。これを『「ありがとう」の喝上げ』と言います。 (一同(爆笑))すみませんすみません。コレやりがち。反省します。
-
YOU
こんなんでよかった~?これだったらまだ4時間位しゃべれるよ!
-
いかがでしたでしょうか?
養子がマイノリティではなくなる日本。その頃には、様々な多様性をポジティブに認め合える「あたらしいあたりまえ」が社会を作り、誰もが生きやすい世の中になっているのかもしれません。YOUさん、山里さんとお話して、改めて近い将来そんな日本になればいいなと感じました。
ねほりんぱほりん「養子」の回 全文書き起こしが読みたい!あなたはコチラ
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NHKねほりんぱほりん史上最年少のゲスト「養子の現役男子高校生」の回はいかにして生まれたのか?~番組ディレクターインタビュー~もあわせてご覧ください。リンクはコチラ
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書いた人:藤田 順子
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