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アクション最前線

2018/12/06

「ふだんは自分の洋服を選ぶ時間なんてなかった」ひとりで子育てするママが感涙した特別チャリティーイベント

     


渋谷ヒカリエのオフィスフロア。

GLOBAL WORK」や「studio CLIP」、小中学生に人気の「repipi armario」といったブランドでおなじみの国内アパレル大手のアダストリア本部があります。

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秋深まる衣替えベストシーズンの某日、ここであるイベントが行われました。

それは、フローレンスの病児保育「ひとり親支援プラン」の利用会員さんを特別にご招待した特別チャリティーイベント。

アダストリアのCSR活動の一環として開催されたこのチャリティーイベントは、アダストリアが扱う人気ファッションブランドのサンプル品を、サプライズ価格で購入できるアダストリア×フローレンス初のコラボレーション企画です。

子育てや仕事に忙しい女性の中でも、特に自分のファッションは二の次になりがちなシングルのお母さん達に「お洋服をゆっくり自由に選ぶ時間」をプレゼントしたい、とアダストリアさんが企画してくださいました。

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当日は、ハロウィンデー。アダストリアのオフィスエントランスにはハロウィン仕様のディスプレイが。

では、当日の様子をちょっとのぞいてみてください!


 
ファッションアイテムで埋め尽くされた広い会議室

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広い会議室いっぱいに、GLOBAL WORKやstudio CLIP、LOWRYS FARM、PAGEBOYなど人気ブランドのアイテム数百点が所狭しと並びます。

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受付ではフローレンススタッフがお迎えしました。

フローレンスの病児保育のひとり親支援プラン会員さんは、皆さんお仕事を持ちながらお一人で子育てをされています。

お仕事帰りに、招待状を持ってたくさんの会員さんが会場を訪れました。

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今シーズンすぐに使えるアイテムもたくさん。

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じっくりお洋服を選ぶお母さん達、真剣な面持ちです。

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洋服だけでなく可愛い雑貨も。お気に入りが1つ増えるだけで、気持ちが華やぎます。

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自分の時間はあとまわしだったお母さんに時間をプレゼント

実はこの特別チャリティーイベントには、2つのこだわりがありました。

1つめは、託児サービスつきであること。

小さなお子さん連れのお母さんは、フローレンスの病児保育スタッフが別室で託児をするので、気兼ねなくしばしの”1人ショッピング”を楽しむことができます。

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2つめは、このチャリティーイベントの売上は全額フローレンスのひとり親支援への寄付になること。

たくさんの方からの寄付を原資に運営している「フローレンスのひとり親支援プラン」を利用するひとり親会員の皆さんからは、「自分もいつか支援する側になりたい」という声をいただいていました。こうした機会に、お買い物をすることで寄付体験になればと考えた仕組みです。

アダストリアショッピングバッグ

 
洋服を選ぶ時間がこんなに楽しいなんて…

<チャリティイベントに参加したひとり親の方からのコメント>

『普段ファッションにお金をかけられないので、自分のものは後回しでした。買うとしてもネットで安いものばかり。でも今日は自分の目でじっくり見たものをたくさん購入できて嬉しかったです』

『ひとり親は自分の時間を作ることが難しく、ゆっくりショッピングを楽しむなど夢のまた夢なので、本当にありがたい時間でした。自分の時間を持てたことでストレス発散ができ、いつもより子どもに優しく接することができました

『皆さんが笑顔で迎えてくださり、泣いてしまいそうになりました。』

『洋服を買うことをずっとしていませんでした。久しぶりに新しいお洋服にテンションがあがり、また明日から頑張ろうと思えるイベントでした。』

『子ども服が非常に安かったのがありがたかった!サイズも見ないで数年分をまとめ買いしました。』

売上がフローレンスに寄付されるというのも良かったです。母子家庭はしてもらうばかりなので』

『ボロボロだった仕事用のカバンを、やっと新調できました。娘が保育をとっても楽しんでくれたので安心して買い物ができました』

『久しぶりに子どもなしでの買い物が、こんなに楽しいと思いませんでした。気づいたら自分の洋服を2周して選んでいました

アンケートによると、本イベントの参加者の満足度は100%。託児の満足度も100%でした。

来場者のうち、普段お洋服を買うのは半年~1年に一度というご家庭が45%でした。

特別チャリティーイベントは大変喜んでいただけたようです。

 
人の気持ちや気分を変えることができる”洋服のちから”で支援

本イベントを企画して下さったアダストリアCSR担当の藤井綾美さんに、お話を伺いました。

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――フローレンスと今回のイベントを企画することになった背景は?

藤井さん:CSR活動に携わる中で、洋服って社会課題に対して踏み込めていないのではないかというもどかしさを感じていました。近年、特にこどもの貧困や国内のひとり親世帯の問題が言われているのに、直接解決ができていない。

だから、今回単にお金で寄付するのではなく、そうした方々に自分たちの手で洋服を届けたいと思いました。洋服を選ぶ楽しみを提供するのも、私たちのできることのひとつだと感じたからです。

フローレンスさんは、病児保育やひとり親の支援に実績のある団体です。弊社は従業員の7割が女性で、ママ社員も多く、もちろんシングルマザーの方もいるので、親和性があり意義深い企画になったかなと思いました。

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――初めての団体との企画に、社内はどんな反応でしたか?

弊社は、「とりあえずやってみよう!」という社風なんですね。悩んだ時はまずやってみよう!と新しいチャレンジに対しては基本ポジティブなので、社内も協力的でした。

当日は、2019年に入社予定の新卒内定者に運営に入ってもらい、実際のしごとに近い経験をしつつ、CSR活動に参加する機会を提供できたことも良かったと思います。

――社会貢献への意識が高いアダストリアさんですが、他にはどのような取り組みをされていますか?

私たちの企業ミッションは、「ファッションと人生を楽しみ、個性にあふれた世界をつくる」ことです。また、CSRの重点テーマの1つとして『人を輝かせる』というテーマを掲げています。

自分を大きく変えることは難しいけれど、気持ちや気分を変えることはお洋服一枚でできるんです。洋服ってその人の気持ちを後押しする装置で、好きな服を着ると自分に自信が持てたりしますよね。

だから、例えば「OUT IN JAPAN」というLGBTQsの方のカミングアウトを応援するイベントがあるのですが、そのポートレート撮影の際に着る服を弊社で提供していたり、障害のある方と一緒に、誰もが心地よく着られる洋服をリデザインする取り組みなどを行っています。

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――今後はどのように推進されたいですか?

今回のイベントで、洋服を通じてこんなにたくさんのひとり親の皆さんに喜んでいただけました。一緒に来ていたお子さんも、ママとの特別なお出かけが嬉しくてたまらないといった様子で、私も胸が熱くなりました。

私たち一社では、洋服の持つ力を直接こうした方々に届けることはできませんでした。

フローレンスさんや外部の様々な皆さんと一緒に取り組むことで、一社ではできなかった社会課題の解決方法が見えてくるように思います。だから、オープンに外と繋がって社会にインパクトを起こしていきたいですね。

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アダストリアさんとフローレンスのイベント運営チームで、「A」のポーズ!


藤井さんがおっしゃるように、支援の最前線で活動するNPO側も、一団体でできることには限りがあります。

私たちNPOだけでは社会を変えることはできません。仲間となってくださる多くの方々と協働して、新しいソーシャルインパクトを起こしていきたいと思います。

たくさんの企業の皆さんのご参画を、心よりお待ちしております。

社会貢献活動のご担当者様へ

フローレンスのひとり親支援は、寄付を原資に行っています。

子どもが病気になった時、パートナーと交替で休みを取ることができないひとり親家庭にとって、病児保育はなくてはならないものです。

ひとり親の方が安心して就労できるよう、お子さんが病気の時も楽しく安全に保育が受けられるよう、引き続きのご支援をお待ちしています。

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