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アクション最前線

2020/05/02

こどもの気持ちに寄り添うかかわり方とは?~愛着関係の重要性を一緒に考えよう~【3月保育塾】

  


保育塾4

3月保育塾では、「こどもの気持ちに寄り添うかかわり方」を、愛着関係の重要性と一緒に考えながら学びました。

講師には、長年保育現場で活躍し、フローレンス入社後はおうち保育園の園長を経て、保育スーパーバイザーとして各園の保育や園運営のサポートをしている塩田由美子さんを迎えました。

保育塾とは、フローレンスの全ての現場スタッフに向けた自主参加型の研修です。現場スタッフの「知りたい!」「学びたい!」に応えられるように、毎月違うテーマで研修を行っています。

3月開催ということもあり今回開催した保育塾は、子どもの気持ちが不安定な中「はじめまして」の関係を構築していく新年度に向けて、子どもの気持ちの受け止め方や寄り添い方、愛着関係の重要性を再認識する場となりました。

保育塾1

愛着関係はこころの育ちに関係する

乳児期は、身近にいる特定の大人との愛着形成により、情緒的な安定が図られるとともに、身体面の著しい発育・発達が見られる時期です。

そんな乳児期に重要なのは、周囲の人を好きと思える「基本的信頼感」と、自分は周囲から愛されている、また自分のことを無条件に好きと思える「自己肯定感」とされています。

自己肯定感を高く保てている状態とは、自分ひとりでは上手にできないことがあったとしても、「自分ならいつかできるようになる」というように考えられることです。

特定の人との安心できる関わりを通じて、自分のしたいことを伝えたり、人の話を聞く意欲が生まれ、これらがコミュニケーション能力の土台・基礎となるのが乳児期です。つまり、この時期に愛着関係を形成していくことが、こころの育ちの土台となるのです。

では、愛着関係を育む上で保育者はどのような関わりを意識する必要があるのでしょうか。

愛着関係を育む保育士の関わりとは

愛着関係を育む上で大切なポイントは、不安な気持ちを当たり前として受け止め、更に不安を安心に変えてあげることです。

例えば、子どもにとって保育園に入園するということは、初めて親から離れ、見知らぬ他人と生活することになります。思うようにコミュニケーションを図ることができない乳児は、大人には計り知れない不安やストレスを感じるでしょう。

そして、その不安を言葉で伝えられず、一人では解決できないから泣いてしまうのです。

泣くという手段を使って一生懸命伝えようとしてくれているときには、大人の都合や大人の気持ちを押し付けてしまうのではなく、まずは精一杯受け止めてあげることが大切です。

泣きたいときは、気が済むまで泣かせてあげたり、不安な気持ちを受け止めつつスキンシップをとることを意識的に行いましょう。

不安を安心に変える方法~抱っこ~

「抱っこ」でスキンシップを取ることはとても大事なことです。

しかし「抱き癖がつく」等言われ、長時間していいのか不安になったことはありませんか?

もちろん大人の都合で抱っこしないことは大切です。

例えば、「保育者が抱っこしていたほうが子どもの行動を制約し保育しやすいから抱っこすること」は大人都合であると言えます。また、「子どもは自分で歩けるにも関わらず、保育者が過剰に安全を意識して抱っこする」という場合もあります。

ただし、本当に大切なことは、甘やかすのではなく、甘えたいときにしっかり受け止められる環境を作ること。子どもがスキンシップとして抱っこを必要としているときは、その子が気が済むまで抱っこをして問題ないのです。

塩田さんは、長年の保育経験の中で実践してきたテクニックを教えてくださりました。

講義を受け、私がぜひ伝えたいと思ったテクニックを紹介します。

そのテクニックとは、子どもが気持ちの整理がつかず泣いている間は抱っこして安心させ、落ち着いてきたらお友だちが遊んでいるところが見えるように膝の上に座らせるというものです。

私は新卒研修でおうち保育園に実習に行かせていただきました。ある日、子ども達がおもちゃの取り合いで喧嘩してしまい、その後仲直りしたものの、一人の子が気持ちの整理がつかず一人で遊び続けてしまっていました。そのとき「何して遊ぼうか?」と声がけしかできなかったのですが、そのとき塩田さんから教えていただいたテクニックを活かせればよかったなと振り返ることができました。

ワーク①初対面の子どもと関わるときに意識していることを共有しよう!

保育塾では、フローレンスが運営する様々な保育事業部のスタッフが参加し、意見交換をしています。

普段異なる保育現場で保育をしているスタッフが事業部の垣根を超え学びを得ることが保育塾の開催目的でもあります。

ワーク①では、保育現場で働くスタッフが初対面の子どもと関わるときに意識していること、また難しかったこと、悩んだことを共有しました。

日々保育する子どもが異なる病児保育スタッフは、「関係性が築けていない中で好きなものを知るのが難しいので、まずはどんな小さい要求でもしっかり応えることを意識しています。受け止めてくれる大人であるということを認識してもらうことを大切にしています。」ということを共有してくれました。

また看護師として障害を持つ子どもと接しているスタッフは、「まずは名前をしっかり呼ぶこと。診察の際、「〇〇ちゃん、今からここ触るよ」と声をかけてから、触ることを意識しています。相手が子どもであっても急に触るのでなくきちんと声をかけて断ってから触ることが大切だと思っています。」ということを共有してくれました。病児、障害児など日々異なる子ども達と接しているスタッフの経験を共有して新たな学びに繋げられるのはフローレンスならではの良さですね

保育塾2

ワーク②子どもの気持ちを想像してみよう!

次に、実際に新年度の保育現場で起こりうるケースでそのときの子どもの気持ちを想像し、どんな関わりをしてみるか、を考えるワークを行いました。

例えば、「新年度入園してきたばかりのAちゃん。お母さんと一緒に登園してきましたが、険しい表情、一方お母さんは急いでいる様子。引き継ぎが終わると、Aちゃんを保育士に預け『Aちゃんごめんね!いってきます!』と行ってしまいました。Aちゃんは大泣き、遊ぶ

どころではありません。あなたならどうしますか?」というケース。

参加者からは、「保育園という場所に慣れておらず、人だけではなく、保育園という場所にも人見知りしているのではないか」また「『このまま泣いたら戻ってきてくれるかも』と思っているのかもしれない」という意見が出ていました。

実際に訪問型障害児保育をしているアニーでは、お母さんが「いってきます」とドアを閉めた瞬間諦めてケロッと遊びだしたケースもあるそう。

大人が思っているより子どもは気持ちの整理をつけることが上手なのかもしれません

子どもの気持ちを受け止めるポイント

保育者が子どもの気持ちを受け止める上で必要なことのひとつとして、「子どもの表面上の言葉だけにこだわらず、子どもが身体で表現する本当の願いを考える」ということがあります。

そして、新年度の慌ただしい中でも、自身や子どもの感情に巻き込まれず、ときには心の距離を保ち子どもの言動を前向きに捉えることが大切になります。

保育塾3

おわりに

塩田さんが大切にしている言葉に、「子どもは大人がどれくらい『余白』があるか見抜いている。自分を受け止められる余裕があるか知っている。」という言葉があると話してくれました。塩田さんは余裕を持つために「ときにユーモアを持ち、子どものすることを素直に面白がってみる」ことを意識していると教えてくれました。

私は3月保育塾を通し、子どもの気持ちに寄り添う保育者として大切にするべきことを学びました。それは、子どもが会いたいと思ってくれるような、子どもにとって「うれしい」大人であること、一番の味方・理解者であろうとすることです。

次回の保育塾は、新年度が始まり異なるバックグラウンドや異なる保育観を持ったスタッフが協働し、気持ちよく保育を行うために必要になる「お互いの保育観を大切にした上でのコミュニケーション」について開催します。

どうぞお楽しみに!

※3月保育塾はコロナウイルス感染拡大に対する非常事態宣言が出される前に開催しています。またコロナウイルス感染拡大に伴い、4月保育塾の開催は中止しています

保育塾で学ぶことが出来るのはフローレンスのスタッフだけ!フローレンスでは現在、様々な職種で採用を行なっております。フローレンスに興味がある。フローレンスで働いてみたい。そんな方はぜひ!

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書いた人:村井 陽菜


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