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インタビュー

2022/02/15

結婚式の出席者とともに「ウェディングドネーション」ー寄付と隣り合わせの人生を歩む夫婦の思いとはー

 


donation

「結婚式で、引き出物の代わりに寄付をしたいと考えていて・・・」

ある日、フローレンスに一本の電話がありました。
昨年カナダ人のポールさんと国際結婚をされ、その年のバレンタインデーに挙式を控えていらっしゃるという、沙織さんからでした。

お二人が企画したのは「ウエディングドネーション」

披露宴のゲストへの引き出物をなくして、その分の費用をフローレンスに寄付をする、といったご提案です。

「バースデードネーション」や「ヘアドネーション」といった様々な寄付の形が日本でも広まってきていますが、「ウエディングドネーション」という言葉は聞いたことがない方も多いかもしれません。

今回は、結婚式という大切な機会での寄付をご提案くださったご夫婦に、そこに至るまでの思いを伺いました。

「私たちらしさ」をみつけた結果

挙式直前のお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございます。結婚式での寄付、なんて素敵なお申し出なんだろうと驚きました!
ゲストの負担がなくて、お二人の思いも伝えられる、本当に素敵な企画ですね。

ポールさん:「結婚式は大好きな日本で挙げたい!」そう決めてから日本の結婚に関するしきたりや文化をリサーチしました。ですが欧米には元々「引き出物」という文化がありません。

日本人の結婚式に参列したこともない私にとって、どんなものが適当なのか想像もつきませんでした。

沙織さん:そんな彼に説明するにあたり色々と調べたところ、日本人の私でも初めて知ることが沢山ありました。お返しする品にはそれぞれに意味があるし、「日本の伝統」でもあります。私たちも記念品に有名ブランドのお皿はどうか、縁起物にはお赤飯がいいのでは?とかなりの時間をかけて話し合いました。

しかし、「私たちらしいもの」が見つからない。それで「本当に引き出物って用意しなきゃいけないのだろうか?」という疑問が沸いてきたんです。

ポールさん:なかなか決まらない引き出物がだんだんストレスに感じていきました。「ゲストの老若男女みんなに喜んでもらえるものって何だろう、そんなものあるのだろうか?」

そこである日、彼女に「日本での結婚式だから、日本人の沙織さえよければ、もう伝統にこだわらなくてもいいんじゃない?自分たちの自由にやろうよ。」と伝えました。そして、欧米の「ドネーション文化」について話すと、二つ返事で「それがいい!!」と気に入ってくれたのです。

沙織さん:私の中に「引き出物の代わりにドネーション」という考えが全くなかったので、カルチャーショックでした。日本ではあまり耳にしないけれど、ものすごくいいアイディアだなと、とても嬉しくて。欧米では個人での寄付も多く、いろんなシーンで寄付が出来ると知りました。そんな話を聞くうちに「私たちは国際結婚なんだし、伝統にとらわれないオリジナルの結婚式でいいじゃないか!」と開き直るように(笑)。

文化の違いが新しい物を創る、国際結婚の面白いところでもあるな、と思います。そして寄付先を色々と調べていたところ、彼がフローレンスさんについて紹介している動画を見つけ、教えてくれたのです。

「社会貢献」なんて大げさ!幸せのおすそわけ

お二人が見つけてくださったのは、外国人の方向けにフローレンスの障害児事業を紹介したYouTubeの動画でしたよね。
また、寄付先が色々ある中で、なぜフローレンスを選ばれたのでしょうか。決め手はなんだったのですか。そしてこれまで障害児問題に興味を持つきっかけなどはあったのでしょうか。

ポールさん:子どもたちの様子を英語で説明する動画を見て、涙が止まりませんでした。子ども本人はもとより、両親には経済的、精神的負担が重くのしかかっているという事実を目の当たりにしたからです。

私の母は生前、自閉症の子どもたちなどに勉強や生活に必要な事などを教えるボランティアをしていたことがあり、そんな母の姿を見ていた私にとって、彼らの存在は「特別」なものではありませんでした。

しかしその頃の私が感じた思いと、動画で見た親としての目線は当然ながら全く違うものでした。私が生まれ育った地域でもハンディキャップをもった人たちが社会から切り離されているといった印象があったので、社会全体で支えていけたらという思いが強くなりました。

沙織さん:私は以前幼児教室に勤めていたこともありチャイルドケアには興味がありました。友人家族の話、頻繁にニュースになる事件などを見ていると、結婚しこれから子どもを授かるチャンスがあるかもしれない私たちが本気で向き合わなければいけない社会問題の一つだと思いました。そして、病児保育や障害児保育の問題は当事者にならなければ、もしかしたら一生知ることすらないかもしれないな、と感じたのです。

結果、国内外の沢山の団体がいろんな社会問題に取り組んでいることが分かりましたが、私たちのウエディングドネーションとしての寄付先としてフローレンスさんがふさわしいね、と二人で決定するに至りました。

後日オフィスにお訪ねし、色々な取り組みについてお話を伺いました。大事なゲストからの御祝いがこれからどう使われていくのかも知りたかったですし、日本の現実を知ることが出来て、ぐっと心が引き寄せられました。


阿部様お式

後日、とても素敵なお式の様子とともに、沙織さんからメッセージが届きました。

当日のゲストの皆さんにはフローレンスさんから事前に頂いたリーフレットを配り、それを見てもらいながら私たちの想いを伝えました。友人の中には子どもを持つママもいたので特に彼女達からの反応は大きく、素敵な贈り物だねと言ってもらえてとても嬉しかったです。

「寄付が誰かの役に立つ」それだけでなく、私たちの心も満たされました。変化を起こすには少ない金額かもしれませんが確かな一歩です。一人ではとても考えられなかったこのアイディアを与えてくれた彼が、とても誇らしく思います。
そして日本でも、もっともっとフローレンスさんがなさっている様な活動を支援する輪が広がることを願っています。

※インタビュー・挙式は2020年2月に行われたものです。


フローレンスは「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」というミッションのもと、ひとり親支援、特別養子縁組事業、多様な保育現場の運営、さらに政策提言活動を通じ、こどもの貧困、虐待、親子の孤立を未然に防ぐなどのさまざまな活動を行っています。

これらの活動は、皆さんからのご寄付によって支えられています。




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