2023/08/29
シチズンシップ保育の実践♫ナビゲーション講座の実施レポートをお届け!
フローレンスの保育園は、「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」ことを保育理念に掲げ、 シチズンシップ保育を日々実践しています。
◎シチズンシップとは…?
直訳すると、「市民性」を表し、「社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する資質・能力」を指し、そのような資質・能力の基礎を作る保育をフローレンスでは、シチズンシップ保育と呼んでいます。
日常で起こるさまざまな問題に対し「教えてもらってないからわからない」「だれかやってよ」ではなく、「考えてみよう。やってみよう!」「ねえ、私(僕)はこう思うけどあなたはどう思う?」「みんなで協力して解決できた!」という経験を積み上げていくことが大切だと思っています!
そういった保育を日々実践すべく、この度「ナビゲーション講座」を実施しました。
◎ナビゲーション講座とは
ナビゲーション講座はラーンネット・グローバルスクール(以下、LGS)が主催する講座です。
LGSは、神戸市において3歳〜6歳の幼稚園のほか、小中学生向けのフルスクール等を運営している団体で、子どもを指導するスタッフを「先生」ではなく「ナビゲーター」と呼び、子どもが主体的に学び、成長するサポートをしています。
また、LGSでは子どもたちが本来持っている好奇心、探究心を最大限に引き出すために、一人ひとりの子どもたちをつぶさに観察し、彼らの学習意欲を高める接し方について研究・実践してきました。
接し方をどう考えればよいかという方法論、それを「ナビゲーション」と呼び、誰もが家庭や学校、あるいは職場で実践できるようにプログラムされた講座が「ナビゲーション講座」です。
その探究と実践が、フローレンスが目指す保育のあり方に親和性が高いことから、特別に許可をいただき、みらいの保育園事業部に合う内容にアレンジした上で、社内向けにナビゲーション講座を開催しています。
ロールプレイングの様子
参加した保育スタッフは総勢12名。
研修参加前に事前に学んできた、子どもたちが本来持っている好奇心、探究心を最大限に引き出すために、一人ひとりの子どもたちを観察し、彼らの学習意欲を高める接し方についての講座の内容をおさらいしたあと、最後に、子ども役、ナビゲーター役(保育スタッフ)になりきって、ロールプレイングを実施しました。
テーマは、「登園時にママがいいと泣き叫ぶ園児」。
日常的に現場で起きているような内容です。演じている保育スタッフたちは日頃そういった現場に立ち会っていることもあり、まさに本物の園児さながらです。それに対し、どのようにナビゲーター(保育スタッフ)は対応するのか。
講習の内容に沿って、どんな子なのか「知る・感じる」を行ったあと、子どもに対し「どうなってほしいのか」、そして何より子どもたち自身がどうなりたいのかを考えながらゴールイメージを持ち、そこに至るまでのプロセス(ナビゲート)の作戦を立てます。
その間に子ども役は、その子がどんな感情で、どんな個性をもっているのか、課題の情報から「知る・感じる」を行い想像します。それぞれの作戦会議の終了後、いざ泣きじゃくっている園児に実践。
それぞれの保育スタッフが考えている、間合いの取り方や声のかけ方などを披露していました。それを受けて他の保育スタッフの新たな発見にもつながる。まさに学びの連鎖が生まれている様子が見受けられました。
ナビゲーション講座を通して得た新たな気づき
2日間の研修の中で、「子ども役になりきる」ことで、様々な発見があったようでした。参加した保育スタッフの感想を一部ご紹介します!
<こども役を演じた保育スタッフの声>
働いている現場でも毎日こうやって泣いてる子がいます。 園児を演じてみて、改めて自分自身がどんな関わり方をしているのか、それが子どもにとって良くない作用を与えてしまっていることに気づき、最後まで寄り添うことが大事だと改めて思いました。今後の保育に活かしたいと思います!
子ども役で喧嘩している間、感情的になると人の声が入ってこないということに気が付きました。 子ども目線での体験を通して感じたことを、普段の保育に繋げたいです。 保育士になった時に知れたら良かったと思うくらい良い時間でした。
<ナビゲーター役を実践した保育スタッフの声>
「痛いって言っているから、ごめんねって言ったら?」と子ども役の子に言ったときに、保育者が解決しなきゃ!と思いすぎている自分に気がつきました。「子どもたちの力を信じて見守る、関わる」視点も取り入れたいと思います。
と新たな気づきを得た様子がうかがえる声がたくさん届きました。実践することで、改めて客観的に自分を振り返り、明日からの保育へつながる発見があったようです。
フローレンスでは保育に関わるすべてのスタッフが大切にしている約束、心がけている姿勢を「フローレンス保育クレド」を掲げています。
その一つに、「保育者として常に最高の保育に向かって学び続けるプロです。」というものがあります。
「子どもにとってより良いことは何か」
「子どもにとって、私にとって、みんなにとってより良い未来を作るためにできることは何か」
私たちはこれからも学ぶ姿勢を常に持ちながら、日々の保育に取り組んでいきます!
スタッフ同士で学び合い、知恵や考えを出し合うことにより、これまでの保育のあり方を変えていくような多種多様なアイデアが日々生まれています。
そして、保育の経験やスキルだけではなく、新たな価値観に触れることが、スタッフ一人ひとりの成長にもきっとつながっていると思っています。
そんなフローレンスでは、これからもさらに多くの親子に支援を届けるため、一緒に働く仲間を募集しています!
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