2023/09/22
【キリン×フローレンスの病児保育】テレビCM公開!制作の裏側について聞きました!
フローレンスの病児保育を舞台にしたテレビCMが完成!
フローレンスが創業当初から続けてきた病児保育事業。19年前の創業当初は、子どもが風邪をひいて親が看病のために仕事を休むことが、職を失う理由にもなりえる時代でした。
今は時代こそ変化してきているものの、小さな子どもを育てながら仕事を持つ家庭にとって、子どもの体調の変化に寄り添いながら仕事を続けていくことは、常に課題と隣り合わせです。創業以来、病児保育事業は多くの方々の支えをいただき、おやこレスキューに駆けつけ続けてきました。そしてついに2022年度には累積レスキュー数が10万件を突破しました。
そんなフローレンスの病児保育に注目してくれたのが食品・飲料メーカー大手のキリンさんでした。これまで、免疫機能維持をサポートするプラズマ乳酸菌食品「iMUSE(イミューズ)」を、病児保育スタッフを含むフローレンスの保育スタッフにご提供いただいていました。
そのご縁がきっかけでこのほど、フローレンスとの特別コラボレーションによるテレビCM制作が実現したのです。CMには、フローレンスの病児保育スタッフ(フローレンスでは『おやこレスキュー隊員』と呼びます)として活躍中の西山彩子が出演しました。
キリンさんの企業スローガンは「よころびがつなぐ世界」。これにちなみ、CMのテーマも「よろこびをつなごう」に決定しました。
フローレンスをまったく知らない、「病児保育」なんて聞いたことがない……。そんな方々も多く目にするテレビCMで、どのように病児保育と「よろこび」のつながりが表現されるのでしょうか。
普段、テレビというと、ニュースや報道ではよく取り上げていただくフローレンスではありますが、今回は病児保育スタッフのストーリーをCMにまとめてくださると聞き、楽しみにこのプロジェクトを進めてきました。
社会によろこびを広げるにはまず、目の前の1人から
このCM制作のきっかけをくださったのは、キリンホールディングス株式会社マーケティング戦略部の木村 正一さんでした。
「当社は、35年以上にわたる免疫に関する研究の中で、健康な人の免疫の維持をサポートする『プラズマ乳酸菌』の新たな機能を発見しました。以来、数々の商品を発売する傍ら、免疫ケアの啓発活動も行っています。健康な人を増やすこと自体が社会貢献であり、当社が目指すところでもありますが、一人の健康をサポートする活動を、人や社会のよろこびにつなげることができないかと模索している中で、病児保育という事業に出会いました。病児保育スタッフさん自身が健康であることが、保育を利用されるお子さんや家族のよろこびにつながっていると感じました」と木村さん。
病児保育の現場から広がるよろこび。それをどんな形で表現するべきか。CMは着想から約1年という歳月を経て構想が練られ、フローレンススタッフとも何度も話し合いを重ねてくださいました。
特に今回のCMでは届けたかったメッセージがあったと、木村さんは言います。「目の前の一人ひとりと向き合い、その人の人生を少しでも良くすることができれば、世の中によろこびが広がっていく。そんな社会であるように願っていますし、当社もそういう存在でありたいと思っています」
病児保育スタッフの言葉、ひとつひとつが重く響いた
木村さんはCM撮影前に病児保育スタッフ・西山にインタビューをしたときのことをこう振り返ります。
「西山さんの『自分が元気でないと、ほかの人にやさしくできないので、まずは自分の健康維持に気を付けている』という言葉はとても印象的でした。病児保育は、社会や生活者を支えるとても意義深い事業のひとつですが、従事されるスタッフの方が感染症にかかるリスクを引き受けながらも、一人ひとりのお子さんに向き合っている姿勢に非常に感銘を受けました。そして健康であることが、ご自身だけでなく関わる人のよろこびにつながる、当社が免疫ケアを通じて目指している姿に重なった瞬間でした」
健康なお子さんの生命をお預かりすることも重い責任のある大変な仕事ですが、文字通り「病児保育」は、発熱や病気の症状のあるお子さんのお預かり。緊急事態も常に念頭に置きながら、お子さんの楽しみや安全も確保するという意味で独特の緊張感とともにある現場です。
昨今、病児保育の現場では新型コロナウイルスで体験したことのない対応に追われたり、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱(プール熱)等の大規模な流行によって、利用者のご希望どおりにレスキューにうかがえなかったり、スタッフは葛藤の日々を過ごしています。
その中で、自分のために、その先にあるご家庭のために、コツコツと健康管理を徹底してきた思いが、この西山の言葉で伝わってきます。そして西山だけでなく、スタッフ一人ひとりの思いがまさに最後のキャッチコピー「あなたが、しあわせになる。ひとつ、世界が良くなる。」で表現されていました。
地上波テレビでいよいよ放映!
多くの人の思いを背負って、いよいよ9月12日より、テレビCMが放送されました!
しあわせやよろこびが連鎖していくための起点はいつでも、たった1人のしあわせや健康です。どんなに小さなしあわせでも、人から人に伝わっていくことでその力は倍増していく。病児保育事業が19年間継続してこられた根源には、このよろこびの力があったに違いありません。
フローレンスは今年8月に、今後活動を続けていく上の指針となる団体のビジョンとミッションを刷新しました。新しいビジョンは「今を生きるわたしたちと まだ見ぬ子どもたちが 希望と手をつないで歩める社会。さあ、心躍る未来へ。」今を生きるわたしたちの希望が、人から人へ、人から社会へ連鎖していく。そんな社会を目指しています。
病児保育をはじめとして、私たちが進めていく事業、政策提言、ソーシャルアクションのすべてにおいて、多くの人にとっての「しあわせの起点」になれるよう、決意を新たにする機会となりました。
病児保育事業の「ひとり親支援プラン」は寄付によって支えられています
フローレンスでは「ひとり親家庭に低価格で病児保育を提供する」取り組みを行っています。ひとり親家庭の子どもたちは、貧困につながるリスクが高い環境にあります。低収入世帯が多い傾向にあり、子育ても仕事もすべてひとりの親が抱えているので家事・育児がひときわ重くのしかかります。
子どもの急病時は、自分が休むしかありません。何日も休みが続くと、収入が減ったり、最悪の場合はリストラの対象になったりすることもあります。収入格差は子どもの教育機会をうばい、「世代間での貧困の連鎖」を生みます。こうした連鎖を断ち切るための取り組みです。
はじめの一歩は2008年。いままでにのべ1600名以上のお子さんをお預かりしています。1日50円からの継続寄付が、この活動を支えています。
書いた人:酒井有里
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