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インタビュー

2023/12/05

【寄付月間】かけがえのない思い出を全国のこどもたちに―「体験」を届ける仕組みづくりに挑む思いとは― #こどもの体験格差をなくそう

        


経済的な事情などが理由で、外食や旅行、習い事などの「体験」ができず、つらい思いをしているこどもたちがいます。

「家庭の事情などで夏の思い出が作れないこどもたちに、忘れられない一日を届けたい。」

そんな思いで、フローレンスはこの夏「 #夏休み格差をなくそう プロジェクト」を実施しました。企業からレジャー施設や外食、プログラミング教室などの体験機会を提供いただき、経済的な困難を抱えるご家庭などに届けるプロジェクトです。プロジェクトを通じて「体験」をお届けしたご家庭からは、次のような喜びの声が寄せられました。

「物価高で、家計がどんどん厳しくなる中、真っ先に削るのがレジャー費用。特に我が家はこどもの数が多いためお金の掛かるレジャーは今年は厳しいかもと諦めてましたが、フローレンスさんのクーポンのお陰でこどもたちと遊園地に行けました。

こどもたちは、暑い中でしたが目を輝かせてはしゃぎまくっていました。1人で育てていると、こどもに我慢させていることがいっぱいあるんじゃないかと、申し訳なく情けなくなる時も多いのですが、この日はこどもたちの笑顔をたくさん見ることが出来て、わたしも元気になりました。」

一方で、経済的に厳しい状況に置かれたご家庭の悲痛な叫びや、こどもたちに学びや体験の機会をもっと与えたいという切実な思いも多く寄せられました。

そこでフローレンスは、夏休みや特別な日だけでなく、もっと恒常的に様々な体験をする機会を提供できる仕組み、「こどもの体験格差解消プラットフォーム」の立ち上げに向けて動き始めました。

今回は、「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」や「こどもの体験格差解消プラットフォーム」の立ち上げを推進している、フローレンス代表室スタッフの福田のインタビューをお届けします。


フローレンスは「こどもの体験格差解消プラットフォーム」立ち上げ資金を募るため、東京都渋谷区のふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施しています。

寄付の受付は、2023年11月1日〜12月31日の期間中に、渋谷区ふるさと納税特設サイトにて行っています。


福田一友

代表室 

新規事業開発担当

複数の事業部を横断するプロジェクトの統括リーダーとして、数々の新規事業の立ち上げに携わっている。


皆さん、こんにちは。

フローレンス代表室の福田です。

夏休みの「体験格差」をなくすプロジェクトの推進に関わって、たった1回の支援だったとしても、そのお子さんにとっては、ものすごく大きく大切な経験になるということを、強く実感しました。

例えば、飛行機の搭乗体験をしたご家庭から、「キラキラした目をしている息子を見られて、わたしも幸せな気分になりました。帰宅してからも、外に見える色々なものについて話をしたり、疑問に思ったことを携帯で調べています」という声が寄せられました。こどもの好奇心を大いに刺激し、その後の生活にプラスの影響があったことがわかります。

このプロジェクトを通じて、家庭環境に左右されず、すべてのこどもたちが自分のやりたい「体験」ができる環境を整えることの重要性を確信しましたし、こどもの「体験」の必要性を理解してくれる人が多いこともわかりました。

手探りで始まった、「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」

「#夏休み格差をなくそう プロジェクト」を企画するにあたっては、フローレンスの「こども宅食応援団」でつながった、全国の支援団体の方々にお話を伺いました。皆さんからは、「本当に困っている家庭は、交通費や昼食代を出すことも難しい」「ひとり親の中には仕事をなかなか休めない家庭もあるから、こどもだけで参加できるプログラムが必要」といった厳しいご意見をいただきました。

でも、そこまでの仕組みや体制を作るには、時間も人材も費用も必要です。時間をかけている間に、体験ができなくて辛い思いをする子がいるかもしれない。だったら、完璧にできなくても、できる範囲でまずはやってみよう、社会に課題を提示しよう!という意気込みでプロジェクトを推進しました。

正直なところ、始めは不安でいっぱいでした。応募してくれる家庭があるだろうか、体験を届けるための寄付は集まるだろうか。

ところが、いざ開始してみると、記者会見をメディアが取り上げてくれたこともあって、全国から応募が殺到し、結果として当初目標の1,000世帯を大幅に超えて、約3,000世帯のこどもたちに体験を届けることができました。

体験を提供してくださった企業さんとの関わりの中では、担当の方々が、企業のCSR活動という枠を超えて、一緒にこどもたちのためにできることを熱心に考えてくれました。企業さんと、こどもたちがキラキラと目を輝かせて喜んでいる姿を共有できたときには、この活動に取り組めて本当に良かったと思いました。

もともとわたしは、「おやこよりそいチャット」(食品配送等の支援を届けながら、LINEでつながった子育て世帯にオンラインで継続的に声をかけ、ゆるやかに相談を受ける中で、必要な情報提供・支援へつなげるフローレンスの取り組み)の政策提言にも関わっていたので、いつかこどもたちに「体験」も届けられるといいなと思っていたんです。

それでも、より現場に近い支援者の方々と働いていたときには、限られた資源の中では、まずは命を守ることが一番で、「体験」は後回しにせざるを得ないと肌で感じていましたし、世間的に「体験」の不足が、あまり深刻に捉えられていないのではないか、「体験」を届けることに、どれだけの人が共感をしてくれるのか、とても心配していました。

ですので、こどもたちの自尊心を育みたい、こどもたちのやってみたいという気持ちを大切にしたいというフローレンスの思いに、共感してご寄付くださった方がたくさんいたことに、とても感動しました。寄付で支えてくださった皆さんには、本当に感謝しています。

「体験」を届けたこどもたちや親御さんから、たくさんの「ありがとう」が届いています!

本プロジェクトは、システムもない状況で手探りで始めたので、利用するご家庭が住んでいる場所も、家族構成も様々な中で、企業の体験プログラムと利用者をマッチングする作業は本当に大変でした。また、問い合わせやキャンセルの連絡などにもひとつひとつスタッフが対応しなければなりませんでした。

例えば、キャンセルの連絡があった時、システム上で企業にも連携できたら、もっと効率的に対応できます。そうすれば、もっと必要なところにお金をかけられて、より多くのこどもたちに体験を届けることができるようになるでしょう。

そこで生まれたのが「こどもの体験格差解消プラットフォーム」構想です。

「こどもの体験格差解消プラットフォーム」で、すべてのこどもたちに、かけがえのない思い出を届けたい

このプラットフォームで「体験」を届ける仕組みを作ることで、体験にかかる手間やお金などのコストをできるだけ減らし、より多くのこどもたちに恒常的に体験を届けることができるようになり、どんな環境にいるこどもであっても、様々な「体験」ができるようになるといいなと思っています。こどもの「体験」が不足しているのは、経済的に困難な家庭だけではありません。障害児・医療的ケア児や、そのきょうだい児も、その問題を抱える当事者です。

今はそうしたこどもたちにとっては「やりたかったことを諦めた、できなかった」という経験が積み上がってしまう社会です。このプラットフォームを通じて、こどもたちが社会とのつながりを感じ、社会の優しさに包まれている感覚を持ってもらえたらと思います。

夏休みに体験を届けるプロジェクトを通して、「体験」のニーズを再認識しましたし、事業としての可能性も感じました。「体験」が不足しているご家庭の思い、体験を届けたいという企業の思い、そして、体験格差の課題を解決したいという皆さんの思い、それぞれの思いが揃ってきたこのタイミングで、この新しいプラットフォームをなんとしても立ち上げたいと思っています。

「体験」を一方的に与えられるのではなく、こどもたちが何かをしたいと思ったときに、それが得られる社会にするには、幅広い選択肢を用意することが大事です。また、プラットフォームで家庭ごとに必要な情報をこちらから簡単にお知らせできる仕組みを整えれば、家庭や地域ごとの情報格差の課題にもアプローチできる可能性が広がります。

「こどもの体験格差解消プラットフォーム」は、皆さんからいただいた寄付を原資に、2024年夏のサービス開始を目指します。ぜひ、あなたもこの新しい仕組みの立ち上げに参加してください!

(インタビューここまで)


「こどもの体験格差解消プラットフォーム」が、「体験したい」というこどもたちの気持ちを後押しして、あらゆることに挑戦できる未来をつくり、社会全体でこどもたちの成長を見守る優しい社会になることを願っています。ふるさと納税でフローレンスの応援をよろしくお願いします。

フローレンスの活動は、通常のご寄付でも応援していただけます。こどもたちのために、ともに日本を変えていきませんか?




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