2024/02/28
わたしたちの目指す保育のありかたを探究したい。~シチズンシップ保育に必要な保育者のマインドとは?~【シチズンシップ保育探究レポート】
シチズンシップ保育に必要な姿勢、考え方について探究!
みらいの保育園事業部ではシチズンシップ保育の具体的なあり方を探究すべく、隔月の研修と園での実践を往復、繰り返しによって「シチズンシップ保育」の言語化と共通理解、保育の質の向上を進めています。今回もその内容をお届けします。
対立は当たり前、話し合って解決する
そもそもシチズンシップとは「一人一人が社会の一員として、よりよい社会の実現のために、積極的に多様な人々と協働して課題解決する」資質、能力のことを指します。シチズンシップには、一人一人が社会の一員としての責任を持つということと、多様な人々がいるという2つの前提があります。
しかし、残念ながら日本の教育では長らく権威(親・教員など)に従う、対立を避けることが是の教育でした。ブラック校則の例などがわかりやすいかもしれません。「先生が言うことは絶対だから従わないといけない」と無意識に思考を止めてしまったり、多数の意見と違うことを言うことで変な空気になったら嫌だな、、となってしまったりし易い社会構造でした。
だからこそ、こどもたちの育ちに携わっていく大人こそが意識して、対立は当たり前、話し合って解決する。練習を積み重ねることが大事です。
そんな第5回の研修、先生たち同士で違う意見で対話をする練習をするため、対立ワークを実施しました。
否定せず、自分の意見を重ね、議論を深めることの難しさや、それによって新しい気づきやアイディアがうまれた体験をすることができました。
保育の本質と連続性を意識する
昨今こども家庭庁から「こどもまんなか」というワードもでてきていますね。
保育業界でも意識している方も多いのではないのでしょうか。
保育でこれを落とし込んだ時に私たちは「こどもまんなか」にすることで何を叶えたいのでしょうか。
ただ単にお子さんの言うことを全部聞けば「こどものまんなか」というわけではありませんよね。
大事なのは、「どんな力を育んでいってほしいか。」第4回で学んだように、目の前のこどもがどんな気持ちでその行動を取っているのか、その子の感情を知った上で、連続性をもってその時の関わりを考えていくことがとても大事です。
例えば同じ「対話ができる人になってほしい」というゴールを見据えても、その子の個性や、発達段階によってできることも違います。
先を見据えたうえで、今目の前のこどもにはどんな関わり・経験が必要か。何を叶えたいか・育みたいかしっかりと見据えたうえで、意図的に目の前のこどもの姿まで逆算していくと、本質がぶれることなく保育が展開できると思います。
このシチズンシップ保育探究では
シチズンシップを育むための具体的な保育のあり方が明確になっている(概念化)
の2つを年間のゴールにおいて、取り組みを続けてきました。
次回はいよいよ最終回、各園での成果報告回になります!
わたしたちは
社会でこどもを育む、これからの保育のかたちをつくる
の2つを大きなミッションとして掲げています。
その取組の一つである、シチズンシップ保育について興味・関心をお待ちいただける方が少しでも増えていたら幸いです。
フローレンスの保育園は新入園児を募集中です!
シチズンシップ保育を実践する、フローレンスの保育園では、新入園児を募集中です。
入園を検討されている方向けに各園で保育所体験や園見学も実施しています。 「参加してみたい!」という方はぜひ各園にお問い合わせください。
フローレンスの保育園 各園情報はこちら
フローレンスの保育園 各園情報
★おうち保育園
0-2歳児のこどもたちのための小規模な保育園です。園名には、「おうちにいるような安心感を感じられ、こどもたちにとっての第2のおうちになりたい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/台東区/品川区/豊島区/中野区/杉並区/渋谷区/宮城県 仙台市)
★みんなのみらいをつくる保育園
0-5歳児のこどもたちのための認可保育所です。園名には、「”みんなのみらいをつくる人”に育ってほしい」という願いが込められています。
(東京都 江東区/渋谷区)
書いた人:石川桜子
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