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お知らせ

2024/04/15

おうち保育園なかの大和・なかの新橋・南ながさき閉園のお知らせ ~待機児童問題解決に向けた歩みとこれから~

  


2010年、当時深刻だった待機児童問題を解決するため、フローレンスは都心の空き物件を活用した小規模な保育園「おうち保育園」を開園しました。
2015年には「おうち保育園」がモデルとなった「小規模認可保育所」が国の認可事業として制度化され、2023年時点では全国に7,512ヶ所もの広がりを見せています。
(※こども家庭庁 地域型保育事業の認可件数(2023年4月1日現在))

現在、全国の待機児童の数は減少傾向にあります。そんな中、フローレンスの小規模認可保育所である「おうち保育園なかの大和」「おうち保育園なかの新橋」「おうち保育園南ながさき」の3園を、2024年3月31日をもって閉園することといたしました。

これまで深刻な社会課題となっていた待機児童問題の解決に一翼を担いつつも、たくさんの親子を笑顔にしてきたこの3園。この3園が残してきてくれたものとは、そして築き上げてくれた新しい保育園のあり方とは。

この3園の功績とともに、我々フローレンスの保育園のこれからを記していきます。

たくさんの親子の笑顔をつくってきたおうち保育園3園

おうち保育園なかの大和、おうち保育園なかの新橋、おうち保育園南ながさきでは、お預かりするお子さんはもちろんのこと、保護者のみなさんの笑顔もつくってきました。
各園からのメッセージをご紹介します。

おうち保育園なかの大和のこどもたちは、保護者や先生たちだけでなく、地域の人にも愛されていたこどもたちでした。近所のクリーニング屋さんが引っ越すときにはみんなでプレゼントを持っていったり、文房具屋さんはいつも笑顔でお話をしてくれ、園のお向かいさんは、ハロウィンで仮装をしながらお菓子をくれます。地域の活動センターのおじいちゃん、おばあちゃんも、「こどもたちはいつくるの?」と楽しみにしており、行く時にはいつも小さなプレゼントをくれました。まだまだたくさんのエピソードがありますが、暖かく見守ってくださった大和町の方々にたくさんの「ありがとう」をお伝えしたいです。

おうち保育園なかの新橋では、オープン前に保護者の方と保育スタッフの交流を図り、一緒に園をつくり上げる楽しさを感じてもらいたいと企画し、珪藻土を使って保育室内の壁塗りをしました。壁にも皆さんの思い出がしっかりこもっています。こどもたちは、卒園後何年経ってもパパとママと一緒に保育園に寄ってくれて、保育スタッフたちもこどもたちの成長を見るのが楽しみでした。遊びに来てくれてありがとう!

おうち保育園南ながさき園では、豊島区に園庭がない保育園同士で連携して、公園内におもちゃ倉庫を置いてもらうことを自治体に提案しました。こどもたちにとってよりよい保育環境を考え、周りに働きかけて実現した園でした。地域柄、外国籍のこどもたちも多く、保育スタッフたちが試行錯誤しながら、日々の活動にあたってきました。南ながさき園で取り組んできたことを、フローレンスの他の保育園にも広げていきたいと思います。

3園とも小規模ながら、保育の中身を日々工夫し、こどもたち、保護者の皆さん、保育スタッフ・調理スタッフの笑顔や地域の方の笑顔がたくさん詰まった保育園でした。

 

涙あり、笑顔ありの閉園セレモニー

2024年3月30日に実施した各園の閉園セレモニーの様子を紹介します。おうち保育園なかの大和、おうち保育園なかの新橋では、地域の方や卒園児も招いて、最後の「保育園こども食堂」を実施しました。

おうち保育園なかの大和のセレモニーでは、みんなで思い出を振り返ったり、メッセージを書いたりしながら過ごしました。

おうち保育園なかの新橋では、最後にこどもたちがめいっぱい園で遊ぶ時間をとりました。

おうち保育園南ながさきでは、思い出いっぱいの壁に最後にみんなでお絵かきをしました。3月30日の卒園式では、保護者のみなさん、こどもたち、スタッフみんなで、涙と笑顔に溢れる素敵な時間を過ごせました。

フローレンスの保育園はこれからも親子の笑顔のため活動していきます

おうち保育園は、待機児童問題解決の一つの解として生まれた事業です。いまでは、小規模認可保育所が社会全体に浸透したことも後押しとなり、だんだんと待機児童数は減少してきています。

では、小規模保育所を含めた保育園はこれからどうあるべきなのでしょうか?
我々フローレンスの保育園では、在園児家庭にとどまらず、地域の子育て家庭に対しても支援が届くように様々な活動を始めています。保育園の多機能化です。

例えば、保育園で作ったお弁当を持ち帰ったり、園で食べたりする『保育園こども食堂』や、子育て家庭に向けた『フードパントリー』
親の就労条件を問わず、こどもを定期的に預けることができる『こども誰でも通園制度』。
また、小中高生の職場体験を充実させた『フローレンスのこどもインターン』。

今回閉園する3園でもこういった取り組みを実施し、地域の子育て家庭を支援したり、現場で得た利用者の声を行政に届けてきました。


フローレンスの保育園では、これからも親子の笑顔のため、

今を生きるわたしたちと

まだ見ぬ子どもたちが

希望と手をつないで歩める社会。

さあ、心躍る未来へ。

をビジョンに掲げていきます。

おうち保育園なかの大和、おうち保育園なかの新橋、おうち保育園南ながさきの3園は閉園となりますが、フローレンスの保育園はこれからもこどもと保護者の心躍る未来をつくっていきます。

3園を利用してくださったご家族や地域の皆さんからのご協力、そして何よりこどもたちのたくさんの笑顔に支えられ、ここまで運営することができました。

これまで関わってくださった全ての方の温かいご支援に、心からの感謝を申し上げます。

引き続きフローレンスとして、親子の笑顔のため、精一杯邁進していきます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。




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