2016/02/19
【おウチくる!?vol.2】「ほめ達!」で笑顔になろう! 仙台こうとう台園 かず園長先生
◎おウチくる!?行く行く~! 園長インタビュー企画
「おウチくる!?」は、ごくみんこと学生インターンの大極(だいごく)が、日々現場で、よりよい保育を実現する園長先生に突撃インタビューするコーナーです。
おうち保育園での笑いあり、涙ありの、新発見エピソードの数々をお届けします!
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突然ですが、「ほめ達!」をご存知ですか?
「初めて聞いた」という方、必見です!
最近フローレンスのスタッフの間で、「ほめ達!」という言葉がささやかれているのです。
・「ほめ達!」とは?
「ほめ達!」=「ほめる達人」
「ほめ達!」とは、目の前の人や物・商品やサービス、起きる出来事などに独自の切り口で価値を見つけ出す「価値発見の達人」のことです。(一般社団法人 日本ほめる達人協会HPより)
「ほめ達!」の発起人・西村貴好氏は、立て続けに起きた知人の自殺に心を痛め、自殺者が3万人を超す日本の現状を変えるため、「ほめ達!検定」の講座をスタートしました。
◆「ほめる」ことで、相手だけでなく自分の成長にもつながる。
◆価値の再発見をすることで、ピンチをチャンスに変えていける。
それが「ほめ達!」の考え方です。
ある日、とあるスタッフの会話を聞きつけたごくみん。
どうやら、4月に新規オープンした仙台市こうとう台園のかず園長先生は、フローレンス入社時から「ほめ達!」を実践しているらしい、とのこと。
「かず園長のメールを読むと気分が晴れるの」
「『ほめ達!』の効果なのか、人をまとめたり動かすのがとっても上手なのよ」
一体どんな園長なのか・・・とても気になります。
ということで今回は、仙台のかず園長に、「ほめ達!」について突撃インタビューしてみました!
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・かず園長が「ほめ達!」と出会うまで 震災当時のできごと
私が「ほめ達!」と出会ったきっかけは、2011年に起こった東日本大震災でした。震災以前は保育士として働いていましたが、震災後に住んでいた地域の放射線量が高くなってしまい、自主避難をしました。
なんとなく後ろ向きな気持ちで、自主避難生活をしていた時、仮設住宅のおじいちゃん・おばあちゃんと触れ合う機会がありました。私とのちょっとした言葉のやりとりに対し、「元気もらったよ」「また来てね」と笑顔で言ってくれました。
人との出会いは一瞬です。その一瞬で誰かを最大限に元気づけられるような言葉や姿勢、心持ちをどこかで学べないかなあ、と思いました。そのとき、偶然、知人から紹介してもらったのが、「ほめ達!検定」でした。
「ほめ達!」は、大小問わず、日常的にストレスを抱えている人たちにとって、すごく効果的だというのを聞きました。震災後、誰もが不安を抱えて生活していた時期でした。私が求めているものはこれかもしれない、と、「ほめ達!検定」を受けてみました。
・1人の女性の生き方を変えた「ほめ達!」
初めは、「ほめ達!」の効果が分からなかったので、初めの一歩として、“すごい・すばらしい・さすが・そうくるか”の、“3S+1S”や、人に感謝を伝えることを1年続けてみました。すると不思議なことに、アクションを起こした分、自分に返ってきました。「ありがとう」、と言ったら「ありがとう」、と返してもらえる毎日がちょっと自信になりました。人と関わるのが苦手なタイプで、目を合わせて話すことも、ままならなかったのですが、私ってこういう生き方でいいんだな、と自分に自信が持てるようになりました。
「ほめ達!」で一番変わったのは、物の捉え方です。一つの視点でなく、多角的に物事を捉え、向き合えるようになりました。日常の小さな事実や出来事も、そこに価値を見出そうと思うクセがつき、楽しいです。「明日どうなるんだろうな」と思って生きるより、目の前にあるものの価値を発見して、「こんな素晴らしいことがあるよね」「楽しいね」と過ごすほうが、充実した日々が送れます。人やもの・出来事のいいところを見つけてほめたり、価値を伝えたりする度に、自分自身が幸せになっていくのが分かりました。
・震災がきっかけとなった もう一つの出会い
震災後の避難所では、誰もがストレス状態にあったと思います。「小さな子どもや、子育てをしているお母さんはもっと大きなストレスを抱えているのではないか」と想像すると、震災前に保育園で預かっていた子どもたちが、今頃どう過ごしているのか、気になりました。「子育てを頑張る人たちのすぐ傍で、直接的にサポートできる環境に行きたい」と考えるようになり、フローレンスが被災地支援として福島県で開園した、屋内公園ふくしまインドアパークの求人に応募しました。
・「ほめ達!」が生む、子どもたちを認める保育
今年の4月から、新しく開園した仙台こうとう台園の園長になりました。ここでも「ほめ達!」の考え方が活きていることを実感しています。たとえば、 ”まだ上手に自分を表現できず、お友だちとよくトラブルになる園児” がいた時、その視点だけを持って子どもを見てしまい、他の園児との交流をスタッフが止めてしまうことがあります。
もしかしたら近づき微笑みかけようとしていたかもしれないのに、せっかくのお友だちとの関わりを、初めから回避してしまうのはもったいないです。子どもたちだけでなく誰に対してもですが、「この人はこういう人だから」といったラベルを外して、相手の持つたくさんの価値に目を向け人と接していくことが大切だと保育スタッフには伝えています。
✦こうとう台園の保育の様子
園スタッフの間でも、日頃から小さなことでも感謝を伝え、人の良いところを見つけてほめていこう、と「ほめ達!」の実践を心がけています。園児・保護者をスタッフみんなで全力の笑顔で迎え、子どもたちの小さな育ちや頑張りを多く発見し、価値を伝え、ほめてほめて認めながら、皆様の笑顔を守り、保育していきたいです。人や保育とじっくり向き合える温かい園づくりをしていきます。
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苦難をチャンスと捉え、果敢にチャレンジする、かず園長
今後も、こうとう台園の「ほめ達!」として、スタッフと笑顔の絶えない園を作りたい!との意気込みです。
書いた人:大極 まさみ
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