2018/04/01
テレワークならぬ「テレ恋愛OK」制度、始めました【エイプリルフール】
こんにちは。みんなで社会変革事業部、広報マネージャーの石原です。
2018年3月某日。
広報チームにあるタレコミがありました。
「新卒3年目のY崎が、会社の備品を私的に使っているらしい」
私たちは衝撃を受けました。
Y崎は空気を読まないスタイルを持ち味とし、若さという武器も相まってズケズケとモノを言うタイプ。
仮配属時、ひとまわり以上年が上のマネージャーに「私がこれまであんなに叱った部下はいない、でもそれすらちゃんと彼に効いていたのかわからない」とため息をつかせることからキャリアをスタート。
挙句の果てには、同じく空気を読まない系に属し、その中でも最上位レベルに位置する代表理事の駒崎をして「ちょ、それをここで言うわけ?」と言わしめる男。
さすがは新卒でNPOに就職するという獣道を選んだ豪傑です。
でも、そんな彼も、フローレンスのビジョンに共感して入社してきた1人です。
いつの間に、会社の備品を横領するようなダークサイドに堕ちてしまったのか?
私たちの人材育成は間違っていたのか?
そんな胸の痛みを抱えながらも、私たちは彼の備品横領の現場をおさえるべく、その足取りを追い、密着して追跡することにしました。
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そして、追跡を開始して数分後。その現場に遭遇したのです。
その姿がこちらです。
思わず金田一ばりの「!?」を入れてしまいましたが、かなりの怪しさが感じられます。
こっそり横領どころか、まったく隠そうともせずに、会社の備品(というか、お借りしている大切なもの)であるDoubleの画面をじっと覗き込んでいるではありませんか。
Doubleとは、インターネットを経由してリモートで動かせる分身ロボット。画面に遠隔地にいる相手の顔が映り、会話もできる便利なツールで、フローレンスでは遠隔地に住む社員のテレワークに活用されています。
その画面の向こうには女性の顔が・・・
いったい彼に何があったのか? 彼は何をしようとしているのか?
そういえば思い返すと、最近のY崎は思い詰めた表情をしていることが多く、「どうしたの?」と聞くと「会いたくて震え……いや、なんでもないです」といったやり取りをしたこともありました。
もしかしたら彼は深い悩みを抱えているのかもしれません。
それならば話を聞いてみようではありませんか。
恐る恐る、彼に声をかけました。
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石原
いったい、どうしたの? Doubleを何に使っていたの?
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Y崎
……実は、いま遠距離恋愛してるんですが、大変で。お互い忙しくて、なかなか顔を見て話す機会が少なくて……。それで、ロボットを使って彼女と話す、というのをやっていたんです。
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石原
そうだったんだね。
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Y崎
Doubleだったら、顔が見えるだけじゃなくて、相手がその場にいるように感じられるんです。実際に会っているような感覚になれるんです。
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石原
なるほど……
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Y崎
僕はもっと彼女と愛を育みたいんです! ふたりの未来を作っていきたいんです! テレワークだってテクノロジーの力で実現されたんです。テレ恋愛ができないわけがありません!
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石原
だからといって会社の備品、しかも借り物を勝手に使うのはさ……
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Y崎
少子化が叫ばれる今の時代、愛を育むプロセスも、多様であるべきではないですか? 住んでいるところが離れている、たったそれだけのことで、想い合うふたりが引き裂かれる、そんなことがあっていいんですか? それで少子化という問題を打破することができるのでしょうか?
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石原
え、ああ、そうだね……
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Y崎
言ってみれば遠距離恋愛破綻リスクというのは社会問題です。進学や転勤で離れ離れになり、疎遠になって別れてしまうカップルの何と多いことか。この現状を、このままでいいと思っているんですか? 社会問題に小さな解を生み出し、そしてそれを社会に広めていく。それこそが社会問題解決集団フローレンスのあるべき姿ではないんですか?
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石原
お、おう。
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そんなわけで、フローレンスでは、遠隔ロボットを利用したテレワークならぬテレ恋愛OK制度を開始しました。
恋愛のあり方だって、多様性。いろんな愛の育み方があってもいい。ええ、私たちは押し切られたのです。
そんなわけで、Y崎は遠隔ロボットDoubleを利用して、この世の春を謳歌しています。
ロボット相手なら、壁ドンだってできちゃいます。
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石原
ニヤニヤしすぎじゃない?
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Y崎
なんか、いま彼女のシャンプーのいい匂いがした気がして……
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石原
完全に妄想。
※Doubleには匂いを転送する機能はありません。
ロボット経由で、遠隔地にいる彼女に、こちらの景色を見せてあげることもできます。
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Y崎
見てごらん、これが東京の夜景だよ……綺麗だね……
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石原
神保町オフィスの3階じゃあ、目の前には向かいのビルしかないけど、何を見せてるの?
めくるめくふたりだけの世界、私たちの入り込むスキマはありません。
オフィスの中にもかかわらず、彼女を抱きかかえて悠々と歩くY崎。
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Y崎
ふふふ……お姫様抱っこ、してほしいって言ってたよね……
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石原
右手の抱え方が生々しい。
挙句の果てに、辛抱たまらん!となったY崎は、人目につかない階段でロボット相手にイチャイチャするという暴挙に出ました。
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石原
ちょっと!何してんの!
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Y崎
すみません、彼女のスレンダーなボディにドキドキしてしまって、つい……
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石原
ボディっていうか、棒だから!
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リモート恋愛の様子、いかがだったでしょうか? 導入したくなりましたでしょうか?
愛とテクノロジーさえあれば、「距離」という障害はなくすことができる。そんなことを、Y崎は身をもって証明してくれたのです。まさに社会変革。ソーシャルイノベーターです。
時として先駆者は時代を先取りしすぎて周りがついていけないもの。「アレ?」と思った方、きっといつか理解できる日が来ます。
これからもフローレンスは、社会問題の解決と社員の幸福度向上のため尽力してまいります。
現場からは以上です。
<重要なお知らせ>
※4月1日はエイプリルフールです。
昨年の4月1日の記事はこちら。
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