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アクション最前線

2019/09/10

悲しい事件だった……と終わらせてよいのか?子どもの虐待防止に向けたフローレンスの3つのアクション

      


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鹿児島県出水市で8月末、4歳の女の子が虐待により亡くなりました。今年1月に千葉県野田市で小学生女児の虐待死が明らかになってから、毎月のように報道される数々の子どもの虐待被害事件。インターネット上には心を痛める皆さんの声が轟いています。

昨年フローレンスが主導した「なくそう!子どもの虐待プロジェクト2018」のきっかけとなった、東京都目黒区での虐待死事件に関わった母親の初公判も始まりました。

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全国の児童相談所が平成30年度に対応した児童虐待の件数は15万9850件(2019年8月1日数値)で、過去最多を更新し28年連続で増加しています。29年度中に虐待で死亡した子どもは65人いたと公表されており、残念ながら虐待死も増え続けています。

今年6月には改正児童虐待防止法と改正児童福祉法が成立しました。親権者らによる「しつけ」としての体罰禁止を明文化し、一時保護する児相の「介入」機能を強化していますが、施行は来年2020年4月からです。

問題を川の上流で解決する仕組みをつくりたい

様々な関係者があらたな仕組み・制度づくりに奔走する今この瞬間も、辛い状況にある親子がいます。

具体的には現在、通報を受けてからの児童相談所と警察等機関の連携不足、情報共有と認識のズレが指摘されていますが、もっと未然に社会で子どもたちを見守ることはできないか?と私たちは考えます。

親子が孤立する前に、私たちにできることはないのか?

保育園や学校現場など、子どもと毎日顔をあわせられる場所がセーフティネットになるにはどうしたらよいだろうか?

多様なバックグラウンドにあるご家庭と繋がりをもち、定期的に顔をあわせられる仕組みはつくれないだろうか?

子どもを産み育てることが困難な環境にいる母親が、相談できる窓口をもっと増やせないか?

児童虐待や不適切養育を予防するという社会問題への解となるモデルを生み出すべく、フローレンスはいくつかの事業を実践しています。


児童虐待を防止するためのフローレンスの取り組み

(1)赤ちゃん縁組事業

子どもの虐待死の中で一番多い年齢は0歳児、その中でも産まれたばかりの0歳0日児が大半であることをご存知ですか? 2週間に1人、産まれると同時に遺棄されるなどして亡くなっています。

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この問題を解決するために、フローレンスは「赤ちゃん縁組事業」を2016年から開始しました。

予期せぬ妊娠に悩む女性からの相談を聞き、適切なアドバイスをし医療・福祉機関につないで支援しています。

出産後、お母さんが望んだ場合は、特別養子縁組の制度を使って育ての親を希望する夫婦に赤ちゃんを繋ぐ事業です。

現在までに、約1,875名の相談に乗り、13組の新しい家族が生まれました。

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(2)経済的に苦しい家庭の支援(病児保育ひとり親家庭サポート)

子育て中の親が社会的・経済的に孤立すると、虐待につながるリスクが高まります。日本では7人に1人子どもが相対的貧困状態にあると言われており、経済的な苦しさは親子を苦しめる原因のひとつです。

フローレンスが子どもの貧困解決と親支援を始めたのはちょうど10年前。 

フローレンスのひとり親支援」という事業をきっかけにしています。相対的貧困率が高いと言われるひとり親家庭が仕事を失わず安心して働けるよう、寄付を原資とした安価な病児保育サービスを届けて、10年でのべ1,087名を支援してきました。寄付者の人数は約2,400名にものぼります。

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また、2017年からスタートした「こども宅食」も、経済的に苦しいご家庭に食品を届けることをきっかけとした、リスク予防の取り組みです。

文京区で570世帯と繋がりを作ることができたこのモデルを全国に広げていく第一歩「こども宅食応援団」が始まっています。

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(3)保育ソーシャルワーク

東京都内と仙台市に19の保育園を運営するフローレンスでは、保育園の中だけにとどまらず、家庭をより積極的に支援する「保育ソーシャルワーク」を始めました。

きっかけは、過去にフローレンスの保育園に通うお子さんのご家庭で、不適切養育のリスクが高いケースがあったことです。園と事務局、行政など関係機関で情報を連携しながら、ご家庭への支援を行いました。

家庭のリスクに気づき、早い段階で支援するための取り組みが必要であることをその経験を通して知りました。保育園や幼稚園、小学校、学童クラブ、そうした場所は子どもの様子を毎日見ることができ、もっとも早く支援が必要な家庭にアクセスできる窓口です。

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現在は東京と仙台それぞれ1人ずつソーシャルワーカーを配置し、巡回などを通して園との連携と情報の共有を行っています。

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保育園にソーシャルワーカーを配置するという取り組みはとてもめずらしいことです。

制度化されていない保育ソーシャルワーカーの配置に対する補助はなく、フローレンスが費用を持ち出しで採用・配置をしています。

私たちの取り組みで保育ソーシャルワークの事例を作り、将来的には各保育園にひとり、あるいは子ども人数あたり何人、といったかたちで保育ソーシャルワーカーの配置が制度化されるよう、働きかけを行っていく予定です。

また、コミュニティの中で親子が孤立しない仕組みづくりのひとつとして、「ほいくえんこども食堂」の取り組みをスタートしています。

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フローレンスを応援してください

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こうした取り組みは、皆さまからの応援がなければ続けていくことができません。

ぜひこれからもフローレンスを応援してください。「なにかできることはないか」と思った方は記事のシェアをお願いします。

困っていることを誰にも相談できずに泣いている親子が、いなくなりますように。

「こどもの虐待」ということばを、社会からなくすために。

 

赤ちゃん縁組事業・保育ソーシャルワークへの応援はこちらから

ひとり親支援への応援はこちらから

こども宅食を応援する

書いた人:岡水 恵弥


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