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インタビュー

2020/06/18

「あたりまえを疑う」:新卒1年目・事務局スタッフしおりんがフローレンスに入社した理由

   


こんにちは!事務局スタッフの角田です。

2020年4月、今年もフローレンスには8名のスタッフが新卒で入社しました。
実は私もそのうちの1人なのですが、今回、同期である服部しほりさんに、フローレンスに入社した理由についてインタビューを行いました!

英語を勉強したいと思って大学を決めた服部さんが、なぜ新卒でフローレンスに入社しようと決心したのでしょうか?服部さんの学生時代を中心に一緒に振り返っていきましょう!

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名前:服部しほり
あだ名:しおりん
出身学部:教養学部アーツ・サイエンス学科 

~「普通」を疑う学問との出会い~

――学生時代はどんな事を勉強していたのですか?

将来は翻訳家になりたいと考えていたので、大学では英語を本格的に学びたいと思っていました。しかし、入学してからは「カルチュラルスタディーズ」という文化研究の分野におもしろさを感じて、特に時間をかけて勉強していました。

カルチュラルスタディーズは、ざっくり言うと「マイノリティの立場のことも考えよう」という考えが原点にある学問です。
あとは、クラシックのような歴史的・文化的にメジャーな文化に対して、例えばロックといった若者の文化など、一般的に学問としてあまり価値を置かれない文化にもちゃんと意味があって研究ができるという考えを持っています。

先生たちもとても個性的で、一番最初の授業が特に印象的でした。

先生が教室に入ってきて「起立」と言ったら皆立ち上がるじゃないですか。「礼」で皆がおじぎをして「着席」で着席した後に、先生が「え、俺、この授業の先生なんて言ってないけどどうして皆は立ったの?」と言っていて…。
続けて「これは、今皆が権力構造に組み込まれているという事だからね」と言っていました。権力構造をとても鋭い視線で見ていて、という提案についても、私にとってはすごく新鮮でした。

~就活への疑問~

――就活はどのようにすすめていたのですか?

3年生の春頃から、一般企業の1日単位のインターンにいろいろ行きました。

ただ、カルチュラルスタディーズを学んだことで、就活のルールに納得がいかないと思うこともありました。例えば、服装は必ず黒いスーツでないといけないといったルールです。母と就活について話した時、母の世代ではむしろ黒色以外のスーツが一般的だったことを知りました。それを聞いてますます、「なぜ?」「どうして?」と就活に対していろいろな疑問が湧いてきました。

そんなふうに悩んでいた頃、授業で先生が、「カルチュラルスタディーズを学ぶ人の多くは、就活を嫌がったり馬鹿にしている風潮がある。だけど、それは『批判』じゃなく、ただ馬鹿にしているだけだぞ。『就活の仕組みやルールに納得できない』そこで終わり。ではなくて、就活をしないと決めたら決めたで、君たちはどう生きるの?」とおっしゃっていました。それを聞いて、私も就活という制度に疑問を持つところで思考停止していたと反省しました。

それから就活や進路について考え抜いて、競争ではなく、共存というかたちで社会に価値を提供している組織や団体ががいいと思い、NPOで働くことを真剣に考え始めました。

~フローレンスを選んだ理由~

――なぜフローレンスに入社したいと思ったのですか?

フローレンスの、個性や多様性を大切にするところに惹かれました。

皆が皆黒いスーツを着て就活しているのって、個人的にはちょっと怖いと感じる光景なんです。フローレンスの説明会に参加した時も、半分くらいの方が黒いスーツでした。私は私服だったので選考に影響するのではと心配だったんですけど、私服だからといってそれを指摘されたり注意されるようなことは全くありませんでした。

何より、一番決め手になったのは「あたりまえを疑う」と強く言っている組織だということが大きかったですね。

なぜ保育の問題に取り組むNPOを選んだかという点で言えば、社会の理不尽のしわ寄せはどこに向かうか考えた時、「子どもに行くのではないか?」と思ったからです。

大学生の時、学習塾のアルバイトで幼児教育のクラスを担当していました。すごく勉強を頑張っているお子さんでも、保護者の方がその子の性格や頑張りを本人の目の前で否定していたり、保護者の方から「もっと叱ってやってください」と相談されたりしたことがありました。その頃、赤ちゃんの虐待のニュースが盛んに報道されていたこともあり、このような日常の出来事が心に引っかかりました。

それに、子どもの意志を尊重しない・理不尽なことに対して「耐えられないあなたが悪い」と言う、そんな大人になりたくないと昔から思っていたんです。

――入社前のイメージ・実際入社して感じたことは?

入社前から、事業としての持続性を考えているのがすごいと思っていました。

NPOは小規模なところが多いと想像していて、収益が出ない事業もどうしてもあるだろうし、持続が難しいのではと思っていたんです。
その点、フローレンスは持続性にこだわっているNPOだというイメージでした。

入社後に感じたのは、研修がとても充実しているということです。新型コロナウィルスの影響で研修は全てオンラインなのですが、フローレンスが普段から活用しているクラウドストレージやweb会議ツールを駆使していて、チームでのプレゼン発表やホームページ記事の執筆といった貴重な経験をたくさんさせてもらっています。

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入社後のオンラインツール上での終礼の様子

それに、困りごとや不安を相談する機会として1on1(1対1の面談)をこまめに設定してくださったり、こんなに手厚くみてもらっていてありがたいと思っています。あとはやはり、「人」に魅力を感じています。皆さんそれぞれいろんな問題意識を持ってフローレンスに来ていて、これからもどんどん成長していく団体なんだということを肌で感じています。


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書いた人:角田彩花


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