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アクション最前線

2020/12/17

前向きに物事を捉えるコツとは?子どもたちと日々、余裕を持って向き合うために、必要な心のケア方法を知ろう!【9月保育塾】

 


日々子どもたちと過ごす中で、自分の保育を振り返り、悩むことや落ち込むこともあるのではないかと思います。

9月に行なった保育塾では、そんなネガティブな感情になった時、どのように自分自身と向き合うといいのか、どのように前向きに捉え直すことができるのか、自身の心のケア方法や思考のコツを学びました!

講師は、みんなのみらいをつくる保育園初台の保育スタッフ熊谷りゅういち先生です。

参加者とのコミュニケーションを大切にしながら、参加者のみなさんと一緒に考え、意見を交わす、相互作用のある講義となりました。

保育塾とは、フローレンスの全ての現場スタッフに向けた自主参加型の研修です。現場スタッフの「知りたい!」「学びたい!」に応えられるように、毎月違うテーマで研修を行っています。

自分の心を創る方法を知ろう

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まずは、自分の心を創る3つのポイントをアドバイスいただきました。

・帰謬法(きびゅうほう)に騙されない

・仮面(ペルソナ)を創る

・自分の欲望を知ろう

1点目の「帰謬法(きびゅうほう)」とは、人が何か言ったことに対して、何でも否定をすること(否定をされること)を指します。

例えば、新人が「私これがしたいです!」と言うと、「それはだめです!」と理由もなく否定されてしまうこと。

このように自分のことを何でも否定されたり、非難されたりする時には、帰謬法に騙されず、スルーする力も必要だそうです。

2点目の「仮面(ペルソナ)を創る」とは、職場や家族、友人や恋人など、様々な居場所に応じて、自分自身を使い分けることを指します。

「仮面(ペルソナ)を創る」ということに関して、多くの参加者から「なるほど」と感嘆の声があがりました。

りゅういち先生は、ハリーポッターの悪役を例に出して説明してくれました。

ハリーポッターの最後のボスである”ヴォルデモート”は、いろいろなものに自分の魂を入れます。一つだけ攻撃しても全然倒れなくて、全てを壊さないと本体が死なないんです。と。

つまり、いろいろな場所に自分自身の仮面を作ることが大切なのだ、とりゅういち先生は説明しました。

職場の自分、家族といる自分、恋人といる自分。

もし仕事で失敗して落ち込んだとしても、家族の前での自分の顔が存在していることで、家族と過ごして癒やされたりして、切り替えることができるそうです。

仮面をどんどん作ることで自分が楽になることがあるので、仕事の自分、家庭の自分などと使い分けることが大切です。

3点目の「自分の欲望を知ろう」とは、自分の目指すべき方向や目標を考える上で、重要とりゅういち先生は言います。

りゅういち先生から参加者のみなさんへこのような問いかけがありました。

「みなさん願い事はありますか?自分の欲望って分かっていますか?」

参加者のみなさんは、首を傾げて考えていました。

自分の願望や欲望を理解していないと、自分が何をしているのか分からなくなってしまい、辛くなったり、しんどくなってしまう。

自分が今、何に向かって進んでいるのかを明確にすることが大切であり、一度自分で立ち止まって考えてみることがオススメだそうです。

「こうあるべきである」「こうしないといけない」と思わなくていい

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続いて、前向きに物事を捉えるためのゴールの設定方法、思考方法についてお話がありました。

それは、①人間の脳や細胞の変化する期間を知ること、②逆算してゴールを設定すること、です。

人間の脳は1ヶ月、細胞は1年間で変化するそうです。ネガティブな時、後ろ向きな気持ちの時、人間はすぐに変化するものだと捉えることで、前向きになれることもあるのではないか。

いいサイクルを自分で生み出して、動かし続けることが重要だということです。

また、意外と人は背伸びをしてしまっていたり、ネガティブな感情でゴールを設定してしまうことがあるそうです。

でも、がむしゃらに走っていたら、ただただ疲れてしまう。逆算して、ゴールや目的を設定することが大切だとりゅういち先生は話します。

例えば、保育であれば、目の前の子ども達が「どのような大人になってほしいか」を考えることで、ねらいを設定することができます。

それに向かって歩んでいけるので、たとえ辛いことがあっても乗り越えられるのだそうです。

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そして、最後に体験と経験の違いをお話いただきました。

体験は「映画のコマ割り」であり、経験は「映画の1シーン」。体験がつながって、経験になる。順序を間違えるとただ見せただけで、子どもに何も残らない。

連続性が何よりも大切で、保育であれば、ねらいや日案・週案がとても大事な役目を果たします。

目の前の子どもの成長のために、先を見通して計画することで、連続性を生み出すことができるのです。

また、保育者としての「こうあるべきである」「こうしないといけない」にとらわれる必要もないんです、と参加者に温かなメッセージを投げかけてくださりました。

これまでのりゅういち先生の様々なお話を聞いて、参加者からこのような感想がありました。

「職種上、優しさや誠実性を意識してしまい、疲れてしまうことがあります。

今回の講義を受けて、ペルソナを作っていいんだなあと気づけて、すごいいいきっかけになりました。

気持ちが上がったり、下がったりするときもあるので、ペルソナを作れるときはつくって、作れないときは無理につくらず、生活していきたいと思います。」

「私はペルソナを作れないから、いろいろな場所で色々な自分を作れることがすごいと思いました。でも、全て大切な自分だと思ってもいいんだなあということに気づけました。

仮面を被っているのも自分、ありのままの素の自分でいるのも自分、全て大切な自分なんだと思います。」

保育者としての姿勢を学んだ後は、子どもたちとどのように関わることが出来るのかを参加者みんなで話し合いました。

フローレンスの「シチズンシップ保育」について、他事業部と意見交換をしました!

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グループワークのテーマは、フローレンスが運営する「みんなのみらいをつくる保育園」や「おうち保育園」で実践している「シチズンシップ保育」についてです。

普段なかなか関わることのない、様々な事業部のスタッフとグループを組んで、「シチズンシップ保育とは何か」「シチズンシップ保育を実践するために必要な保育者としての姿勢は何か」を話し合いました。

各グループ素敵な意見がたくさん飛び交い、改めて事業部は違えど、フローレンスの保育の良さを実感する時間となりました。

いくつかのグループの意見をご紹介します。

「シチズンシップ保育とは、子どもたちの良さを引き出す保育だと思うが、そもそも障害児訪問保育アニーや障害児保育園ヘレンは、障害児のお子さんのニーズに合わせた保育を生み出ししており、そのフローレンスの保育自体がシチズンシップだと思います。」

「保育者としてのかかわり方は、結果よりプロセスが大事だということにまとまりました。

スタッフが変わったとしても一貫性を持って経験につなげていくことが大切だと思います。」

「シチズンシップ保育とは、お子さん一人ひとりの意見や行動が否定しないこと。失敗と思っても子どもにとっては失敗ではない。ということだと思います。」

各グループの全体シェアの時間では、多くのスタッフが笑顔で「うんうん」と共感し、頷く姿が印象的でした。

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子どもたちと日々、余裕を持って向き合うためには、保育者自身が自分のことを大切に思う気持ちが必要なのだと学ぶことができました。

また、今回の保育塾を通して、自分を見つめ直すきっかけとなったり、他事業部のスタッフを意見交換をして新たな知見を得て、明日からの保育を更に前向きな気持ちで取り組んでいただけたら幸いです。

次回公開する保育塾のレポート記事は、「子育てに悩みを抱える保護者への寄り添い方を知ろう~共感をベースとしたかかわり方のコツとは~【10月保育塾】」です。お楽しみに!

保育塾で学ぶことが出来るのはフローレンスのスタッフだけ!フローレンスの保育をのぞき見できるイベントや説明会を行ってます。

フローレンスに興味がある方は、ぜひご参加ください。

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