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アクション最前線

2022/11/25

虐待ゼロの願いを込めて!児童虐待防止推進月間にフローレンスがオレンジデーを開催

       


11月は児童虐待防止推進月間です。

赤ちゃんの虐待死ゼロを目指すフローレンスは、子どもの虐待防止に取り組む「オレンジリボン運動」の主旨に賛同し、事務局スタッフを中心としたオレンジデーを開催しました!

オレンジリボン運動は、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動です。2004年、栃木県小山市で3歳と4歳になる兄弟が、父親の友人から再三にわたって暴行を受けたうえ、橋の上から川に投げ込まれるという痛ましい事件をきっかけに、全国で始まりました。

オレンジリボン運動は、「子ども虐待のない社会の実現」を目指す市民運動です。オレンジリボンは、そのシンボルマークであり、オレンジ色は子どもたちの明るい未来を表しています。

子ども虐待の防止は、児童相談所や市町村などの公的機関だけで行えるものではありません。わたしたち一人一人が「子育てにやさしい社会」を作ることが、子ども虐待の防止につながります。子ども虐待防止の活動には、さまざまなものがあります。この運動では、子ども虐待防止に賛同される方が、それぞれ胸にオレンジリボンを着けることで、子ども虐待防止の活動に参加していただけるのです。オレンジリボンは、子育てを暖かく見守り、子育てをお手伝いする意志のあることを示すマークなのです。

この活動の拡がりは社会を変えます。

(子ども虐待防止オレンジリボン運動の総合窓口を担う「特定非営利活動法人 児童虐待防止全国ネットワーク」ウェブサイトより抜粋)

虐待のない世界を目指して―フローレンスのオレンジデー

フローレンスのオレンジデーでは、各々がオレンジリボンやオレンジ色の服や小物を身に着けて「子どもの虐待防止推進」の意思表明をしました。

どんな環境にある家庭であっても、どんな形態の家族であっても、大人も子どもも笑顔でいられる社会を「あたらしいあたりまえ」にしていきたい。そして、子どもの虐待をゼロにしたい。それがフローレンスの想いです。

後を絶たない、児童虐待

2021年度、児童相談所の虐待相談対応件数は20万7000件を超えています。また、遺棄・虐待により亡くなる子どもは2020年度で77人。その約半数が0歳児の赤ちゃんです。

悲劇的なデータの背景には、親がそこまで追い詰められてしまった様々な事情があります。妊娠・出産、産後の育児は周囲の温かいサポートや子育てに十分な環境が整っていても、大変な仕事です。それが予期せぬ妊娠であったり、未成年や貧困状態にあり、1人で抱えてしまった場合はどうでしょう。

多角的な事業で虐待ゼロを目指す

赤ちゃんの虐待死ゼロを目指す具体的なアクションとして、フローレンスは、2016年に予期せぬ妊娠に悩む女性の相談支援を行う「にんしん相談」と、親になることを希望するご夫婦に赤ちゃんを託す「特別養子縁組」事業を開始しました。

にんしん相談では、2022年3月までに全国から3,482件の相談に対応してきました。生みの親と赤ちゃんにとっての幸せを第一に考えて、養子縁組ありきではないきめ細やかなサポートを行っています。

特別養子縁組では、徹底した養親向け研修プログラムを用意し、半年から1年かけてご夫婦で研修を受けていただき、養親として責任を持って一生涯子どもを育てていく覚悟と準備の備わった家庭に赤ちゃんを託します。

虐待のリスクは、親が相対的貧困の状態に置かれていたり社会的に孤立した状況にあるなどして、精神的に追い込まれてしまうことでも高まります。

特に、ひとり親の相対的貧困率は2019年の時点で48%※と非常に高い数値でした。長引くコロナ禍と物価高騰により、さらに厳しさを増しており、フローレンスにも「コロナの影響もあり仕事を失いました。借金もあって、子どもと今日死ぬか、明日死ぬか。食べるものにも困っています、助けて下さい。」といった声が届いています。

※出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

フローレンスでは、2008年にひとり親家庭に低価格で病児保育を提供するプランを開始、コロナ禍では、食品や物品を無料宅配したり、スポーツ観戦やイベントご招待などの機会提供も行っています。

2017年には「こども宅食」を開始し、経済的に厳しい子育て家庭に、食品・物品を無料で届けることで繋がり、LINEなどで相談支援を行い家庭内のリスクを未然に防ぐ事業を行っています。

課題の根本解決に向けた、フローレンスのソーシャルアクション

最近、保育園バスに園児が置き去りにされ亡くなる悲しい事件が起きました。フローレンスは事件発生直後より「置き去り防止装置の設置義務化」に向けて動き出し、わずか2週間で4万筆を超える署名を集めて小倉子ども政策担当大臣に直接届けました。

その一方で、フローレンス会長の駒崎が内閣府の子ども政策の有識者会議の委員として「園児死亡事件再発防止」に関する「国対ヒアリング」や衆議院で行われた「園児置き去り事故の再発防止に向けた国対ヒアリング」に出席し、内閣府、厚労省に重ねて要望するなど、国への働きかけも行いました。その結果、署名提出からわずか一日で、「置き去り防止装置の設置義務化」の方針が示されました。

フローレンスは、課題の根本的な解決に向けて、新しい制度の設立を自治体・政府に提言したり、時には社会の意識・文化のアップデートを進めるソーシャルアクションにも力を入れています。

ぜひフローレンスの活動をご支援いただけませんか?

虐待のない世界を目指し、子どもたちのより良い未来を創るためにフローレンスへの応援をよろしくお願いします。




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